【魅力的な住宅の外側】エクステリアとは何なのか?エクステリアデザインの奥深い世界

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エクステリアデザインの奥深い世界

住まいとは、私たちの日常生活を営む場所であり、その住まいを構成する要素には敷地、建物、外構が含まれます。

住宅の内部空間であるインテリアが重要であることは間違いありませんが、同様に外部空間であるエクステリアデザインも住環境に大きな影響を与えます。本記事では、エクステリアデザインの意義、特徴、構成要素、役割、そしてその未来に焦点を当て、住宅の外側に潜む魅力的な世界を探求します。

エクステリアの意味と特徴

エクステリアの意味

 エクステリアとはインテリアに対比する言葉として普及し、住まいの中でインテリアではない外部空間を総称したもの。

 庭をはじめとする敷地全体の有効利用を積極的に推進し、門・塀を含め、それらを意匠的に創造するものである。

エクステリアの特徴

 エクステリアに使用する素材は多岐に渡ります、そして施工内容と範囲は非常に複雑です。

その為私が設計する際は、お客様との打合せをするに当たって、工事が広範囲にわたることを説明し、理解を得ることを基本にしています。

説明は工事の手法、完成図、使用する材料の種類、製品の特徴をカタログや実物等を用いて行うのが一般的です。
設計・施工者は多少の困難性が伴うことがあっても、その意向を尊重して、出来る限り設計・施工に取り入れていくために努力しています。

 植栽計画では、造園樹木の種類、用途およびその特徴、植え込み後の樹木管理(樹木の剪定・整姿、保護、養生、施肥、病害虫の防除等)についても十分周知しなければいけません。

エクステリアの構成

まず、住まいの構成とはなにか?

 住まいとは、日常生活を営むために設けられる建築物等をいい、「すみか」、「住居」とも呼ばれます。
 そして、住まいを構成するものには、敷地、建物、外構があります。

敷地は住まいの基本をなしていて、地勢(平坦地、高台地、低地、傾斜地)、方位、広さ、形状、環境、土質、接する道路等、日常生活をするために重要な関わりをもっています。

敷地によって建物、外構等の形状も変化します!

屋外空間の構成とはなにか?

現在人々の生活は住宅とそれを取り巻く空間(屋外)で営まれています。そのことからも、屋外にも機能的で快適な生活空間を造り出すことが重要になります。


 一般的に屋外空間は庭で構成されており、庭は住宅を囲むように、前庭、主庭、中庭、裏庭、園路(通路)で形成されています。特に前庭は門から玄関までの空間で、狭いスペースだが家の顔ともいえる場所です。

 前庭は、門、門扉、階段、花壇、植栽、アプローチ、ポーチ、玄関等そこに住む人の個性を表現できる所でもあります。ちなみに前庭には一般的に車庫、駐車場を併設することが多いです。

エクステリアの基本になることは?

 人は、元来所有する土地に対して愛着を持ち、内外にアピールするため様々な工夫と努力をしてきました。 特に敷地には、頑丈な柵や囲い(門・塀)等を設け、所有権を主張してきました。

 また、同時にプライバシーの保護、盗難予防、防火、威厳、美観及び、侵入者を防ぐ等の副次的な目的もあり、建築基準法第2条第1項の建築物の定義で、「土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの、これを附属する門若しくは塀」とあるように、生命、財産の保護に寄与してきたと言えます。

エクステリアはこれらの点を受け継いでいますが、これからは門・塀造りだけでなく、敷地空間に機能性を持った快適空間を創造しながら、人々の生活に寄与していかなければならないところです。

エクステリアの意義と役割

エクステリアの意義

第1段階
道路、方位、隣接環境等を考慮し、敷地の地勢・形態及び広さから、建物、工作物、車庫、庭等を配置、次に動線(アプローチ・通路)を検討し、総合的な配置計画を作成します。

第2段階
門及び塀の形状・種類・構造・デザイン、蹲等の修景物の位置・形式・デザイン、花壇の位置・種類・デザイン、植栽の位置・種類等細部にわたってレイアウトし、平面化し、設計図を作成することです。

第3段階
素材の持つ特徴、工法、アイデア等に重点をおき、建築主の要望を十分検討しながら、計画・設計・施工することです

エクステリアの役割

 建築、土木、造園は歴史と実績があるが、エクステリアは未だ一般的に認知されているとは言えないが、高度の知識・技術・技能を導入し、実績を積む事でこの分野の重要性が一般化していくと考えられます。

 昨今の働き方改革などに見られる労働時間の短縮等は、日常に余暇をもたらし、時間のゆとりは、屋外をアウトドアリビングとして積極的に活用する機運を高めていますね。ガーデニングブームはその典型例といえるでしょう。

 このような社会背景の中で、エクステリアの持つ高度の知識・技術・技能を人々が屋外に「何」を求め、「何」を得ようとしているのか、「何」を表現したいのかに活かすようにすることが大切と考えられます。

 すなわち、屋外のゾーニングを綿密にし、敷地の広さにかかわらず、実用的で快適に、人が十分にくつろげ、ストレスから解放されるような空間づくりが、エクステリアに求められる大きな役割のひとつではないでしょうか。

エクステリアの目指す方向性

建物との関連性

エクステリアは建物と同じで、敷地が基本であり、狭小地でも生活空間が取れるようする必要があります。

車庫等は建物に組み入れたり、アプローチと兼ねたり、地下に設置など、配置計画を十分に検討し、計画する。

エクステリア計画

エクステリア計画は、可能な限り住宅設計と同時期に行い、建物とエクステリアが合理的で、有効性に富んだものを造り出すようにする。

植栽計画

植栽計画を立て、樹木は建物及び外構と調和したものとする。

道路との関連

道路は敷地との関係が深く、道路をエクステリア空間として計画する。

門・塀、垣根

門・塀・垣根等は、その目的が敷地の囲いや目隠しという点にあるが、最近は建物と調和し、より庭を引き立たせる開放的な設計へと変化しており、同時に周辺環境とも調和したものにしていく。

戸建住宅の取得

都市における戸建住宅の取得は厳しく、さらに広い敷地の確保は困難である。
狭小化したスペースのレイアウトを入念に行い、良好な住環境を造っていく。

法令との関係

法令(建築基準法、都市計画法等)上の建築制限・禁止等により生ずるスペースは、エクステリアとして有効利用する。 これまでデッドスペースとされた敷地の一部分でも、エクステリアとして有効活用する計画を立てるようにする。

素材について

エクステリアは多種多様な素材の組み合わせである。木材、石材、天然石、花卉、樹木、竹等の自然素材を取り入れた計画を立てるようにしていく。

住まいの多様化

エクステリアの範囲を広め、造園、土木等の知識・技術も取り入れて住まいの多様化を図るようにする。

エクステリアの未来

エクステリアデザインは、今後ますます重要性を増していくでしょう。人々の生活は労働時間の短縮や余暇の増加により、屋外空間でのアクティビティに焦点が移っています。ガーデニングブームなどはその一例です。エクステリアデザインは、高度な知識と技術を活用して、屋外での快適な生活空間を提供し、人々のニーズを満たすことが求められています。

エクステリアの未来において、建物との調和、植栽計画、法令との関係、素材の選択、多様な住宅スタイルへの対応が重要なテーマとなるでしょう。エクステリアデザイナーは、これらの要素を組み合わせて、魅力的で機能的な外部空間を創造し、人々の生活に貢献します。

エクステリアデザインは、住宅環境全体の一部であり、その重要性は今後ますます高まるでしょう。住まいの外側にも魅力が広がっています。

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