近年では、フラットに暮らせる住まいの「平屋建て住宅」について世代問わず関心が高まっています。
平屋住宅の供給戸数は現在年間で5万棟以上と10年前から3万棟近く増えています。
しかも、新築で平家住宅を選択することはもとより、リフォームや増改築で減築し、例えば2 階建てを平屋建てにするなどの動きも見られてきました。
若い世代でも平屋建て住宅に対する人気が高まっている背景は、2階建て以上の住宅のように、必要以上に広い住宅を求める方が減っており、平屋建て住宅でいいと考える人たちが増えているとも考えられます。
そんな人気な平屋住宅が得意なハウスメーカーと平屋商品の特徴をお伝えします。
大手ハウスメーカーの平屋新商品
大和ハウス工業
「Lifegenic(ライフジェニック)」平屋
Web限定の戸建て住宅商品「Lifegenic(ライフジェニック)」シリーズの平屋タイプ。
軽量鉄骨造58 プランに、「Lifegenic」の4つの外観デザインと5 つのインテリアスタイルを組み合わせたセミオーダー型企画商品。
Nearly ZEH 基準を標準でクリア。
積水化学工業
パルフェ-bj スタイル平屋「STAY&WORK モデル」
換気・全室空調システム「快適エアリー」を標準搭載し、ニューノーマルの暮らしにおいて重要なキレイな空気と快適な温度を維持。
居住空間が限定されがちな平屋住宅でも快適な在宅ワーク空間を確保するため、小屋裏空間を縦に有効活用する「スキップアップピット」を採用。
フラット屋根を活用した大容量PV と高気密・高断熱躯体により「ZEH」に標準対応。
パナソニックホームズ
「カサート 平屋スキップスタイル」
ニューノーマル時代の新しい家族の繋がり方を考えた平屋住宅。
ワンフロアで水平方向に広がる空間内に、視線のレベルと縦横の変化を持たせることで、「家族と共に居られる空間」と「自分ごとに集中できる空間」を両立させた。
「カサートX平屋LCCM モデル」
建設・居住・解体のライフサイクル全体を通してCO2 排出量をマイナスにするLCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅。
オリジナルの全館空調システム「エアロハス」を標準装備。
専用エアコン1 台で居室・非居室空間を換気、空調し、1 年中快適な温度で過ごすことができる。
空調ユニットから宅内へ搬送する空気は、0.3 ㎛の微小粒子を99.97%捕集可能な「HEPA フィルター」が浄化。
快適な居住性と省エネを両立することでLCCM を実現する。
トヨタホーム
「SINCÉ Smart Stage+ HIRAYA(シンセ・スマートステージ プラス ヒラヤ)」
長い在宅時間をより快適に過ごすための空間を提案。快適さと利便性を両立させた。
基礎断熱オリジナル全館空調システム「スマート・エアーズ PLUS」や、ナノイーX 発生機「エアイーX」、のウイルスを抑制する「ホームコーティング」を採用したほか、非常時給電システム「クルマ de 給電」も搭載。
新たな空間提案によって、ニューノーマルな暮らしを実現する。
平屋住宅の特長
平屋建ての特徴は生活動線が『フラット』ということ!
・体の負担が少ない
・施工費用が安い
・安心性能が高い
体の負担が少ない
上下の動きがないため、高齢者の身体的な負担が少なく。シニア世代といっても、身体的なレベルは様々で、元気な高齢者が多いのも事実ではありますが、体の自由が効かなくなったとき、フラットな環境で暮らしができることは大切な要素です。
施工費用が安い
また、建物の規模が小さく、施工費用が比較的安くすみます。
安心性能が高い
建物の重量が軽いため、大地震などの被害を受けにくい、などのメリットがあります。火を使わないオール電化を組み合わせると、より安全性が高まります。
平屋建てで気を付けること
メリットの多い平屋住宅ですが、平屋建て住宅は居住スペースを平面に求めるため、敷地という制約を強く受けます
同じ面積の住宅を平屋建てと2 階建てで比較すると、平屋の方が高くなるケースが多いです。中でも、土地から購入する場合はそうなります。
ただ、同じ形状の同じ面積の土地に建てるという条件であれば、平屋建ての方が居住面積は確実に小さくなるため、2 階建てより割安パターンもあります。
マンションとの比較
ちなみに住宅市場において、シニア世代が自宅を売却(もしくは賃貸化)して、マンションに移り住むケースが増えています。
自宅というのは郊外にあるケースが多く、買い物や病院への通院など生活の利便性が高い都市部のマンションに住みかえているというのです。
マンションの良さ
・上下階の移動による体の負担が少ない
マンションの良さは、多くの場合、エレベータがあるため上下階の移動による体の負担が少ないということです。
そうした点に魅力を感じるからこそ、シニア層はマンションライフを選択しているケースも多いです。そして、マンションと同じような利便性が得られるのが平屋建て住宅です。
平屋建てを選択するケース
・郊外での暮らしを望む方
・市部でも自宅の建て替えを希望される方
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