こんにちは!今日は、新築やリフォームを考えている皆さんに向けて、収納の工夫とポイントについて詳しくお話しします。特に、生活動線に沿った収納計画の重要性について掘り下げていきます。収納は、家の使い勝手や快適さに大きく影響しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 住みやすく片付く家とは?
一般的に戸建ての収納面積は床面積の12%~15%程度と言われています。
例えば、35坪の家の場合、収納面積は4.2坪、約8.4帖となります。しかし、広い収納スペースがあるだけでは片付く家にはなりません。重要なのは、生活動線に沿った無駄のない収納計画です。
2. 生活をシミュレーションする
家族の一日の動きをシミュレーションしてみましょう。以下の図は、ある家族の一日のスケジュールを示しています。これを参考にして、自分たちの生活動線に合わせた収納を考えることが大切です。
例えば:
- 朝の時間帯:朝は料理や身支度、掃除などが集中します。キッチン周りや洗面所に必要なものを整理し、取り出しやすく収納します。
- 昼の時間帯:昼間は学校や仕事に出かけている時間が多いですが、在宅ワークの場合はワークスペースの整理整頓が重要です。
- 夕方から夜にかけて:夕方は帰宅後の準備や夕食、入浴の準備が増えます。特にリビングやダイニング、バスルームの収納を整えておくことで、スムーズな家事が可能になります。
3. 具体的な収納計画のポイント
キッチン
- 調理器具や食材の収納:使用頻度に応じて配置します。例えば、毎日使う調理器具はシンク下やコンロ横に収納し、特別な日のための器具は上部の棚にしまいます。また、パントリーには食材や保存食品を整理し、見やすく取り出しやすいように収納します。
- ゴミの分別ステーション:パントリー内やキッチンカウンターの近くにゴミ箱を配置し、分別しやすい環境を整えます。例えば、燃えるゴミ、プラスチック、紙類の3つに分けたゴミ箱を設置します。
リビング
- リビング収納:リモコンや雑誌、ゲーム機などの小物を整理するための収納スペースを設けます。リビングボードや棚を活用し、頻繁に使うものは取り出しやすい場所に配置します。
- ロボット掃除機の定位置:ロボット掃除機が戻りやすい場所に充電ステーションを設置し、掃除が終わったら自動的に戻るように設定します。例えば、ソファの下やテレビ台の横など、目立たない場所を選びます。
玄関
- 日常的に使う靴やコート、傘などの収納:玄関クローゼットに靴やコート、傘を収納するスペースを確保します。シューズラックや傘立てを使って、玄関が散らからないようにします。
- 玄関の土間収納:外で使う道具や非常用グッズを収納するための土間スペースを設けます。ガーデニング用品や掃除道具、災害時に備えた非常用バッグなどを収納します。
洗面室
- 洗剤やタオル、日用品の収納:洗面台の下や上部の棚を活用して、洗剤やタオル、日用品を整理します。引き出しやカゴを使って、使う頻度に応じて収納場所を分けます。
- カウンター付き洗面台や収納棚:カウンター付きの洗面台は、メイクや身支度の際に便利です。収納棚には、化粧品やヘアケア用品を整理し、取り出しやすく配置します。
ウォークインクローゼット(WIC)
- 衣類や小物の整理:家族全員の衣類を一箇所にまとめて収納できるスペースを確保します。ハンガーラックや引き出しを使い、衣類や小物を整理します。
- メイクスペース:WIC内にメイクスペースを設けることで、身支度の時間を効率的に使えます。鏡や照明を設置し、化粧品やアクセサリーを整理するスペースを作ります。
4. 子どもと一緒に使う収納
子どもがいる家庭では、子どもが自分で片付けられる収納を考えることが重要です。
リビングの一角にスタディコーナー
- 勉強スペースの設置:親の目の届くところで学習する習慣をつけるために、リビングに勉強スペースを設けます。学用品やランドセルの置き場所を確保し、子どもが自分で片付けやすくします。
- 収納ボックスの活用:文房具や教科書を整理するために、収納ボックスやカゴを活用します。色分けやラベルを付けることで、子どもが自分で整理しやすくなります。
子ども部屋の収納
- 玩具や学用品の整理:低い棚やボックスを使って、子どもが自分で片付けやすいようにします。使用頻度の高いものは手の届く場所に配置し、季節物や大型の玩具は高い場所に収納します。
- 季節ごとの収納:押入れやクローゼットに季節ごとの衣類や玩具を収納します。必要なときに取り出しやすいように、分類して収納します。
5. 生活動線に合わせた収納
生活動線とは、日々の生活の中で人が移動する経路のことです。この動線を考慮した収納計画を立てることで、日常の家事や生活がぐっと楽になります。
キッチンの動線
- オープンキッチン:リビングダイニングを見渡せるオープンキッチンにすることで、家族とのコミュニケーションが取りやすくなります。カウンターを活用して、食事の準備や片付けがスムーズに行えます。
- ゴミの一時置き場:キッチンカウンターの近くにゴミ箱を配置し、分別しやすい環境を整えます。燃えるゴミ、プラスチック、紙類の3つに分けたゴミ箱を設置します。
洗面室の動線
- 洗面台の位置:間取り全体を左右する重要なポイントです。洗面台は洗濯機や乾燥機の近くに配置し、洗濯物の動線を考慮して配置します。
- 洗濯機の配置:洗濯機や乾燥機の近くにランドリーバスケットを設置し、洗濯物の出し入れをスムーズにします。
6. 収納の工夫
買い物後の収納
- 玄関とキッチン、パントリーの位置:買い物後の荷物をスムーズに収納するために、玄関からキッチン、パントリーへの動線を工夫します。買ってきた食材や日用品をすぐに片付けられるように配置します。
- 「分散収納」:家の中の複数の場所に収納スペースを設けることで、効率的に収納できます。例えば、リビングには日常的に使うものを収納し、パントリーには食材や保存食品を収納します。
掃除用品の収納
- ロボット掃除機の定位置:ロボット掃除機が戻りやすい場所に充電ステーションを設置し、掃除が終わったら自動的に戻るように設定します。例えば、ソファの下やテレビ台の横など、目立たない場所を選びます。
- 掃除機のかけ始めの場所:家の中で掃除を始める場所を決めておくと、効率的に掃除ができます。例えば、リビングから始めて各部屋を順番に掃除する動線を考えます。
まとめ
収納計画は、生活の質を大きく左右する重要な要素です。大容量の収納があるから家が片付くのではなく、必要な場所に必要なものが収納できるから家が片付くのです。そのためには、生活動線に合わせた収納計画を立てることが大切です。
- 場所:収納するものが使われる場所に近い場所に収納スペースを設ける。
- 形:収納するものの形やサイズに合わせた収納スペースを設ける。
- サイズ:収納するものの量や大きさに応じた収納スペースを設ける。
これらのポイントを押さえて、生活が快適になる収納計画を立ててみてください。自分たちの生活スタイルに合わせた収納が、理想のマイホームを実現する鍵となります。
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