あると快適?全館空調システム一覧表【ハウスメーカー別】

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全館空調とは?

全館空調とは、建物全体の温度や湿度を効果的に管理するシステムのことを指します。

従来の暖房や冷房システムでは、個々の部屋ごとに独立したエアコンやヒーターを使用していましたが、全館空調では、一つのシステムが建物全体をカバーし、各部屋の温度を一元管理することが可能になります。

全館空調を導入することで、各部屋の温度差がなくなるため、快適な環境で暮らせます。
また、エネルギー効率も向上し、電気代の節約さらに、空気の浄化湿度の調整など、健康面にも配慮した機能を備えていることがあります。

ハウスメーカーの全館空調は、現代の住宅において快適性と効率性を追求するための優れた解決策です。

家族全員が快適に過ごせる環境を作るだけでなく、省エネや環境への配慮にも貢献し全館空調があった住宅は、快適な暮らしを求める人々にとって魅力的な選択肢となっております。

今回は全館空調をウリにしているハウスメーカーの紹介とそれぞれの特徴を紹介します。

ハウスメーカー別全館空調システム

スクロールできます
ハウス
メーカー
空調
システム
名称
システム
内容
加湿機能機能・特徴
積水
ハウス
エアキス・プレミアム
(エアシーズン)
全館空調システム
+1種換気
□冷房、暖房、換気
□空気清浄、除湿、加湿
□熱交換換気ユニットあり
□滴下気化式加湿ユニットあり
(過乾燥や静電気の発生を防ぐ機能)
大和
ハウス
エアスイートルームエアコンによる
集中コントロールシステム
□リビングのメインコントローラーで
 各部屋のエアコンを集中制御
□「快適温度」と「やや弱め温度」を組み合わせた
 4つの運転モードで、光熱費を削減
大和
ハウス②
エアサルーンリビングフロア空調□家族が集まるリビングフロアの快適性と
 ヒートショック対策重視
□ビルトインエアコンからダクトを通して
 リビングフロア全体を空調
□DKに空気清浄・高換気機能を備えた
 「空気浄化ef」をプラス
大和
ハウス③
エアヒーリング全館空調システム□空調ユニットの送風ファンダクトにより
 各室へ供給する
□ヒートショック対策、空気清浄
□24時間365日運転しても年間の光熱費は、
新省エネ基準の住まい(ルームエアコン間欠運転)とほぼ変わらない
積水化学
(セキスイハイム)

※鉄骨
快適エアリー
T-SAS
ヒートポンプ式
冷暖房・除湿ユニット
+エアファクトリー(一種換気)
□ヒーター式床暖房の年間電気代18万円に対して、
 快適エアリーは6.9万円(約140m²、UA値0.61)
□1日最大で約40L除湿
 ・抗ウイルス対応フィルターを採用(T-SAS)
積水化学
(セキスイハイム)

※鉄骨
ウォームファクトリー温水式輻射暖房□床からフロア全体をじんわりと暖め
積水化学
(セキスイハイム)

※木造
空気工房プラス全館空調システム
+1種換気
□ライフスタイルに合わせた運転スケジュールを設し、家中の空調を効率良く省エネに集中制御。
住友林業エアドリーム
ハイブリッド
全館空調システム
+1種換気
□外が涼しい時は自然の涼しさを
 取り入れる外気冷房機能付
□熱交換換気ユニット
□電子式エアクリーナーにより
0.1μm~2.5μmまでの微粒子を99%除去
パナソニック
ホームズ
エアロハウス
換気・空調システム□家中を快適な温度に保ちながら、自然の力(地熱)の活用と、各室を温度センサーで制御
□花粉、PM2.5、PM0.5にも対応できる空気清浄化能力
□室内に壁付エアコンがない、屋外にエアコン配管がない等、デザインのノイズレスを実現
三井
ホーム
スマートブリーズ
全館空調システム□業界No.1の省エネAPF5.0
□1台で家中の冷房、暖房、加湿、除湿、換気、空気清浄、脱臭を行える
□高性能フィルター:2.0μm以上90%以上捕集
□湿度コントロールによりカビの発生を25分の1、ダニの数を35分の1に抑制
トヨタホームスマート・エアーズ全館空調システム□生活パターンに合わせたスケジュール運転
□1階と2階を別々に運転できる2in1システム
□HeMSとの連携で外出先からの運転・停止可能

積水ハウス(エアキス・プレミアム)

公式HPより引用

エアキス・プレミアムは、以下のような特徴を持っています

  1. 個別空調制御
    • 各部屋や各空間ごとに温度や風量を個別に調整できます。これにより、家族の好みや使用する空間の用途に合わせた快適な室内環境を実現します。
  2. 高効天井埋め込み型
    • 天井に隠すように設置されるため、壁掛けタイプよりもスペースを広く確保できます。
  3. 静音性
    • 静かな運転音を実現するための設計がされています。
  4. 温湿度管理
    • 温度だけでなく水分の管理も行っております。快適な温度と適切な湿度のバランスを考慮して、住宅内の快適性を高めます。
  5. システム連携
    • スマートホームシステムや省エネルギー機器との連携も可能です。これにより、遠隔操作や自動制御などの便利な機能を享受できます。

積水ハウスのエアキス・プレミアムは、快適な室内環境を提供しながら、省エネルギー化や個別制御などの一時を備えた全館空調システムです。

ただし、熱交換機能が標準搭載されていない点や加湿機能がやや弱いといった指摘もあります。そのため、熱交換換気機能は別の「アメニティ換気システム」との併用が推奨される場合もあります​

導入費用

35坪2階建ての場合、約195万円(税別)

大和ハウス(エアサルーン/エアヒーリング)

2021年度から1・2階建商品(ジーヴォΣ系)では、2タイプの空調システム・抗ウイルス仕様の提案をスタートしています。

「エアヒーリング」
住まい全体の空調+空気清浄を行う

「エアサルーン」
家族が集まるリビングフロアの空調を行う

という内容です。

セキスイハイム(快適エアリー/空気工房)

全館空調・換気システムとしては、以下の2点を展開しています。

ハイム(鉄骨)

ヒートポンプ型エアコンと高性能換気システムで上質な空気と最適な温度を保つ「快適エアリー」

ツーユー(木造)

熱交換型高性能換気システムの「空気工房」

※2021年6月には抗ウイルス対応フィルターを採用した第一種換気・全室空調システム「快適エアリーT-SAS(ティーサス)」を新発売しました。

「快適エアリーT-SAS」は、
外気を取り込む高性能3層フィルター室内空気を吸い込む空調フィルターの強化によって、
空調・換気・粉塵浄化の3つの相乗効果(トリプル・シナジー)で快適な室内環境を実現する設備です。

具体的に進化したポイントは、新たなフィルターを2枚採用したことです。

室内に設けた空調システム用の吸込口に設置する空調フィルターには、新開発の「抗ウイルス対応フィルター」を採用してます。

このフィルターは水洗いが可能で、洗浄後も抗ウイルス性能が持続するため、耐久性・メンテナンス性に優れていることが特徴です。

一方、換気システム側には高性能3層フィルターがあり、今回新たに2層目のフィルターに花粉や0.3μm以上の微粒子を99.97%捕集可能な「HEPAフィルター」を採用し、粉塵浄化性能を強化しています。1層目の「プレフィルター」では0.5mm以上のごみを除去、3層目の「NO2フィルター」では排気ガスなどに含まれるNO2を80%以上除去が可能とのことです。

スクロールできます
フィルター層捕集可能な微粒子機能
1層目
(プレフィルター)
0.5mm以上のごみ除去する
2層目
(HEPAフィルター)
花粉や0.3μm以上の微粒子99.97%捕集可能
3層目
(NO2フィルター)
NO280%以上除去可能

新しい快適エアリーは、セキスイハイムが行った実験によって約21畳のLDKにおいて約28分で粉塵を浄化することが可能とされています。

これは一般的なエアコンと第三種換気システムの約2倍の速さで、従来の「快適エアリー」との比較でも約10分短縮することができたとのことです。

価格は規模にもよりますが、
110~140万円程度

住友林業(エアードリームハイブリッド)

2015年1月より住友林業オリジナル(アズビル製)の全館空調システム「エアードリームハイブリッド」の採用が可能となっています。

外気が心地良い温度の時には屋外の爽やかな空気を積極的に取り入れる「外気冷房機能」が特徴で、熱交換率は最大で85%と高い性能を誇ります。

また、最大で1時間3~5回家全体の空気を静電気の力でクリーニングする「電子式エアクリーナ」を採用

PM2.5や花粉、埃、カビの胞子、タバコの煙粒子、ウィルスなど0.10.1μm~2.52.5μmまでの微粒子を99%除去することが可能で、木の家や高い断熱性能等と併せて、健康・快適に暮らすことができる住まい「健康維持増進住宅」としても訴求している。

パナソニックホームズ(エアロハス)

エアロハスの特長
・地熱を利用した、安定温度
・パナソニックによる高効率エアコン技術
・各部屋±2℃でコントロールする、徹底した温度管理

家中を快適な温度に保ちながら、自然の力(地熱)の活用と各室を温度センサーで制御します。

エアロハスは、部屋ごとに設定温度を2段階の範囲で上げたり下げたり可能で、家の中でも個人個人の好みに合わせた温度環境を作り出すことができるます。また、床下の澄んだ空気をダクト経由で住宅全体に循環するほか、HEPAフィルターの採用で、24時間綺麗な空気環境をキープするといったように、コロナ禍において空気質の向上をアピールしています。

近年はPM2.5などの影響で空気環境への関心が高まっていることから、オプションでカサートにも採用可能。HS構法系商品の5割に採用されています。

現在、「カサートプレミアム」に換気・空調システム「エアロハス」を標準搭載しています。

エアロハスのメリット

これまで全館空調のメリットとして語られていた「ヒートショック抑制」といった効果から更に踏み込んで、血圧、睡眠、肺機能といったように、その他の“健康”効果のアピール

① 全館空調搭載住宅としての機能
【血圧の低減、睡眠質向上】
② HEPAフィルター付き換気システム搭載住宅としての機能
【肺機能低下抑制の効果】

三井ホーム(スマートブリーズ)

三井ホームの全館空調システム「スマートブリーズ」は、「健康で快適な住空間の創造」をテーマに、1台で家中の冷房、暖房、加湿、除湿、換気、空気清浄、脱臭を行えるとアピール。

コロナ禍によって空気環境への意識が高まっていることもあり、加湿機能により、冬場の過乾燥を緩和し、カビやダニの発生を抑えることが可能なほか、2.0μm以上の粒子を90%以上捕集する高性能フィルターによる24時間換気によって家全体をいつでもきれいな空気で満たすことが可能とのこと。

その他の主な機能、仕様は以下の通りです。

  • 生活パターンに合わせたスケジュール運転機能
  • スマートフォンによる遠隔操作可能
  • 熱交換率81%
  • オプションとして臭いを分解する光再生脱臭フィルターやプラズマクラスターイオンを設定
  • 動力電源は200V(1台で210㎡まで賄う)

スマートブリーズでは、室内の給気口に通常の空気清浄フィルターの他に「光再生脱臭フィルター」を付けています。このフィルターは、臭気を吸着剤でキャッチし光触媒機能を持つ酸化チタンで臭い分子を分解することが出来ます。その為、ペットを飼われているご家庭や、たばこなどの室内の気になる臭い問題に特に有効と言えます!

トヨタホーム(スマート・エアーズ)

トヨタホームの全館空調システム「スマート・エアーズ」は、株式会社デンソーエアクールがデンソーの自動車エアコン技術を応用して製造した、トヨタホームオリジナルの全館空調システムです。

  1. 小型設計
    • スマート・エアーズは小型のため床下や小屋裏に設置できます。
    • 個別のエアコンなどと比較して空調機器が目立たないデザインとなっています。
  2. フロアごとの調節
    • 上下階のフロアごとに温度調節やON/OFFが可能です。
    • 1階と2階で空調を分けているため、部屋ごとに独立して空調を制御できます。を効率的に使用し、電気代のコストを重視できます。
導入費用

約100万円〜160万円程度

まとめ

今回は全館空調を売りにしているハウスメーカーの紹介とそれぞれの特徴を紹介しました。各社特徴のある全館空調でもありますが、初めての方は最低限下記の項目を確認してください。

最低限確認する項目

・各部屋ごとで快適な温度を保つことが出来るか?
・室内を常にきれいな空気環境で出来るか?
・電気代等ランニングコストを抑えているか?

ハウスメーカーを決める時にはどうしたらいい?

ハウスメーカーを比較する際のポイントと選び方について説明します。

STEP
工法や保証制度、性能などの比較

坪単価のみで比較しないハウスメーカーを選ぶ際には、坪単価だけで比較することは避けましょう。  坪単価は商品や条件によって変動するため、ハウスメーカーの工法や保証制度、性能などの違いを適宜比較することが重要です。

STEP
会社としての取り組みを比較

耐震性や保証制度などの特徴を比較する耐震性や保証制度などは、ハウスメーカーの強みとして重要な要素です。また、ZEH住宅の普及率や自社工場の方々なども参考になります。

STEP
間取りを比較

間取りやデザインの比較ハウスメーカーによって、実現可能な間取りやデザイン、選べる仕様や住宅設備が異なります。各ハウスメーカーの住宅展示場を訪れて傾向を把握しましょう。て比較し、希望に近いスタイルを提案できるハウスメーカーを選ぶことが大切です。

STEP
見積りを比較

見積りの内容を確認するハウスメーカーを比較する際には、見積りの項目名や出し方に注意しましょう。特に、「工事一式」としてまとめられている場合は、具体的に含まれているのかを事前に確認しましょう。外壁タイルなど、自分が希望するや設備仕様が見積りに含めて適合を確認することが必要です。

STEP
営業マンを比較

営業マンの対応も重要な要素 ハウスメーカー選びでは、営業マンの対応も重要な要素です。 家づくりは大きな投資となるために、経験や知識が十分であり、セリフが迅速で丁寧な営業マンを選ぶまた、家が完了した後もアフターサポートが必要になりますので、相談に対して親身になって対応してくれるか、きちんとした気遣いができるかなど、営業マンの人間性も見極める必要があります。

以上がハウスメーカーを比較する際のポイント選びとなります。文章でも伝わると思いますが、これを何社もやり取りするのは非常に大変です。

そこで、タウンライフという無料オンライン相談サービスを利用することをおすすめします。ハウスメーカーとは独立した立場で、専門家の優しい意見をいただくことができます。また、住宅ローン減税緩和やまい給付金増額などの暫定に関するご相談も無料でため、注文住宅を考えている方には必見のサービスです。

利用手順は以下の通りです
  1. ご相談の予約(日時指定)をします。
  2. 事前アンケートに回答する。
  3. 専門アドバイザーとの相談や要望の整理を行います。
  4. 必要に応じてハウスメーカーとの打ち合わせを行います。

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