ミサワホームってこんな会社
ミサワホームは、木造住宅業界で長年の実績を持つ大手ハウスメーカーの1つです。
木造住宅のパイオニアミサワホームは木造住宅で初めて型式適合認定を取得した企業です。接着剤の革新的な使用により、当時の常識を打ち破る住宅建築を実現しました。
戸建て事業
ミサワホームは以下の事業を展開しています。
- 戸建て住宅
- 賃貸住宅
- まちづくり
これらの中で、戸建て住宅事業は主要な事業の一つとして位置付けられています。
技術的強み
ミサワホームは木造住宅のパイオニアとして、以下の特徴を持っています。
- 木造住宅で初めて型式適合認定を取得
- 独自の接着剤技術を用いた革新的な住宅建築
- 南極基地の建設実績を持つ高い断熱性能
これらの技術的強みは、主に戸建て住宅事業に活かされていると考えられます。
ミサワホームの戸建て商品シリーズ
ミサワホームの工法は、主力商品は2タイプあります。
【木質パネル接着工法】 8割以上
【木造軸組:Mj-Wood】
木質パネル接着工法
木質パネル接着工法は、壁・小屋・1階床・2階床・屋根の5つの木質パネルから構成されるモノコック構造
芯材と断熱材を構造用合板で挟んで接着した木質パネルを、高分子接着剤やスクリュー釘、接合金物により強固に面接合したものになります。
センチュリーモノコックの採用率の増加
また、17年に投入したセンチュリーモノコックの採用率が近年は上昇しており、受注実績の割合は25%程度まで高まっています。
これは壁パネルを120mm厚として断熱性能を高めた上で、木質パネル同士の接合部や構造体の接合部を強化した高耐力仕様を標準にしたものになります。結果、ZEH対応も容易になるなど、従来の木質パネル接着工法から移行が進んでます。
木質パネル接着工法の商品シリーズ
ミサワホーム主力の木質接着パネル工法の商品シリーズは「センチュリー」「ジニアス」「スマートスタイル」の3シリーズに分かれております。
商品シリーズ | 特長 |
---|---|
センチュリー | 【建物価格3,000万前後の高級シリーズ】 ・「邸宅」「数寄屋」をはじめ、内外装やデザイン性にこだわった提案も多い |
ジニアス | 【建物価格2,000万前後の中高級シリーズ】 ・自由設計ですが外郭形状に一定の制限があり、コストパフォーマンスの良さが強み |
スマートスタイル | 【建物価格2,500万前後の企画住宅】 ・プランの対応範囲は耐力壁を除く内壁部に限定 ・商品の基本仕様はジニアスと同等で、太陽光発電システムも標準とするなど、 コストパフォーマンスが高い |
MJ-Wood
MJ-Woodは、一般的な在来木木造軸組工法に構造用合板を張りわせた構法
特長としては、ミサワホームの特長でもある制震装置MGEO-Nを採用しており、木質感の打ち出している部を使いこなしている商品となっています。
また、2017年10月には新ブランド「MJ FRAME」を商品発表し、開口部でありながら耐力壁としての設計が可能なMJ開口フレームを活用することで、耐震性や自由度を損なうこともなく、2台のビルトインカーポートも設置できる最大5.7mの大開口や空間が可能となっています。
また、MJ開口フレームを採用することで、リビングやダイニングなど個々に独立していたパブリックスペースをウチとソトの境界をなくして大きなひとつながりの空間としてデザインした「MJFRAMEAG」を発売しました。
MJ-Woodは、ミサワホームが木造住宅の技術を活かしつつ、現代のニーズに合わせて進化させた商品といえます。大開口や大空間の実現、都市部での需要への対応など、従来の木造住宅の概念を超えた提案が可能となっています。しかし、資材高騰の影響を受け、新たな戦略として企画系商品の展開にも注力しているようです
商品シリーズ | 特長 |
---|---|
Mj-Wood | 【建物価格2,500万円前後の若年層向け普及価格帯シリーズ】 ・MJ FRAMEシリーズは平均3,200万前後と高価格帯が多い |
ミサワホームが力を入れている仕様
蔵 (1.4mの収納空間)
ミサワホームの代名詞といえば【蔵】と言っても過言ではありません。
- 一般的な住宅の収納面積率が10%程度なのに対し、「蔵のある家」では30%以上も可能です
- 通常の日用品や衣類だけでなく、季節用品、レジャー用品、家族の記念品や家宝なども十分に収納できます
ミサワホームは12種類の「蔵」を用意しており、好みのフロアや位置に設置できます
- 1階の蔵:リビングから利用可能
- ガレージ蔵:ガレージ上のスペースを活用
- 2階の蔵:生活空間の中心に設置
- 小屋KURA:屋根裏スペースを有効活用
蔵は高さ1.4mの収納空間で、延床面積にカウントされない
従来の蔵は1~2階間の踊り場から入るタイプのものが主流となっていましたが、近年は2階の居室から入るタイプや、1階にある土間タイプ、取り出し口が複数あるものなど、様々なタイプの蔵が登場しています。
正直、他のハウスメーカーでも同様の高さ1.4mの空間を採用することは可能ですが、標準のプランにキチンと落とし込めているのはミサワホームならではです。
制振装置 MGEO(エムジオ)
制震装置「MGEO」はミサワホームにおいてモノコック構造と並ぶ地震対策のアピールポイントで現在採用率は50%を超えています。
建物にかかる地震の力をテコの原理で増幅し、効果的に制震ダンパーに伝えることで、建物全体の変形を抑える仕組みとなっています。
高減衰ゴムは温度変化に強く、地震の周期を問わず性能を発揮し、また繰り返しの地震に対しても性能を発揮する耐久性を有するとアピールしています。
軽量な構造材である木で構成されたモノコック構造とMGEOにより、建物の変形量は鉄骨住宅の約8分の1。
実大振動実験では、阪神・淡路大震災レベルの818galの加振で建物変形量がわずか8.2mmとしており、倒壊ゼロはもちろん、内装仕上げ材についても目立った損傷は無かったとのこと。
木質パネル接着工法では「MGEO」、MJ-Woodでは「MGEO-N」と、扱う全ての商品に制震装置を導入することが可能になっています。
エアテリア
エアテリアは、365日24時間、快適で健康的な暮らしをサポートする総合的な空気環境ソリューションです。ミサワホームは、この提案に徐々に注力を始めています。
エアテリアの主な構成要素
- 熱交換型24時間換気システム
- 全館空調システム「パラディア」または「コモンズエア」
- エアイーX(空気清浄機能付きエアコン)
- 低VOC建材
これらの要素を組み合わせることで、理想的な室内空気環境を実現します。
フロアセントラル換気システムA7の特徴
エアテリアの中核を担うのが、ミサワオリジナルの「フロアセントラル換気システムA7」です。このシステムには、「邸別一定風量制御」技術が搭載されています。
この技術により、建物の特性に合わせて最適な換気量で運転することができます。効率的な換気を実現し、エネルギー消費を抑えながら快適な空気環境を維持します。
フロアセントラル換気システムA7には、3種類のフィルターが用意されています:
- 標準フィルター:花粉など比較的大きな物質を捕集
- 高捕集フィルター:PM2.5などの小さな物質を捕集
- HEPAフィルター:ウイルスや菌、PM2.5、花粉なども高効率で捕集
特にHEPAフィルターは、最高レベルの空気清浄能力を持ち、アレルギー症状の軽減にも役立ちま
まとめ
ミサワホームの空気環境ソリューション「エアテリア」は、最新の技術と設備を組み合わせることで、年中快適で健康的な室内環境を実現します。家族の健康を考える上で、空気環境は非常に重要な要素です。新築やリフォームを検討される際は、ぜひエアテリアのような総合的な空気環境ソリューションにも注目してみてはいかがでしょうか。
ミサワホーム商品の特長
工法 | 木質パネル接着工法 | MJ-Wood |
---|---|---|
構造 | 木質パネル接着工法 【モノコック構造】 ・壁、床、屋根の6面の木質パネルを面接合して箱型構造を形成 ・外部からの力を建物全体で分散して受け止める 【木質パネル】 ・90mm厚と120mm厚の2種類 ・角材を芯材とし、両面を構造用合板で挟んで接着 | 木造軸組工法 【構造材柱】 ・含水率15%以下の構造用集成材 ・オプション:ヒノキ集成材仕様 【接合方法】 ・MJメタルジョイント(工場でプレセット) ・従来のほぞ接合ではなく、金物による接合 |
基礎 | 鉄筋コンクリート布基礎 ・設計強度30kN/㎡ | 鉄筋コンクリート布基礎、またはベタ基礎 |
空気環境 | 熱交換型 フロアセントラル換気システム +プラズマクラスターイオンユニット | 24時間換気システム(3種) OP :熱交換型フロアセ ントラル換気シス テ |
断熱 仕様 | U値=0.53W/㎡・k 外壁:高性能グラスウール24k・75 mm 天井:ロックウール・200mm 床 :高性能グラスウール24k・75mm | U値=0.60W/㎡・k 外壁:高性 能グラ スウール 天井:高性能グラスウール 床 :高性能グラスウール |
遮音性能 | 外壁: D-35 床 : LH-65 | ー |
木質パネル接着工法の特長
構造の強さ
木質パネルの強さは、耐力壁の動的水平加振実験で、鉄骨ブレースの耐力壁と比較して変形量が約4分の1程度と地震の強さをアピール!
断熱性能
過酷な自然環境における南極昭和基地を半世紀以上に渡って手掛けており、「南極の暮らしを支える気密断熱性能」「南極で鍛えられたテクノロジー」といった性能値をアピール!!
■断熱材の高性能グラスウールを16Ksから24Ksに性能を向上(2015年)
■LIXILとの共同開発品して新サッシ「AZサッシ」が登場。「AZサッシ」はアルミ樹脂複合サッシのフレームを極限まで細くし断熱性を飛躍的に向上させたサッシ技術により、UA値は樹脂サッシと同等の1.9W/㎡K以下を実現(2016年)
2017年4月には、木質パネルの厚みを90mm厚から寒冷地等で採用される120mmの厚みに引き上げた新工法「センチュリーモノコック」が登場。
保証
2020年4月から木質パネル接着工法で建てられた、新築の専用住宅に対する初期保証については以下の様に変わりました。
に延長した新たな保証制度をスタートしました。
そして住宅設備については、従来の5年保証に加え、入居後10年まで保証対応きる有償のサポートプランを新たに追加しています。
MJ-Woodの特長
MJ-Woodの主な商品特長は以下の通りです。
木造軸組工法の採用
伝統的な工法に最先端テクノロジーを融合
高品質な構造材の使用
- 工場生産の高品質「構造用集成材」を採用
- JAS規格に適合した集成材のみを使用
独自の接合技術
- 「MJメタルジョイント」という接合金物を使用
- 従来の約1.7倍の強度を実現
- 工場でプレセットすることで高精度な施工を可能に
優れた耐震性能
- 耐力壁の設置による面の力の活用
- 制振装置「MGEO-N」のオプション採用が可能
設計の自由度
木造軸組工法により、設計やコスト面での自由度が高い
コストパフォーマンス
- ミサワホームの中では比較的ローコストな価格設定
- 坪単価は60万円〜70万円程度
多彩な商品ラインナップ
子育て住宅、和風住宅、平屋、都市型住宅など多様な選択肢
木の温かみと美しさ
日本の新しい木の住まいとして、木の特性を活かしたデザイン
これらの特長により、MJ-Woodは高い耐震性能と品質を保ちながら、コストパフォーマンスに優れた住宅商品となっています。
ミサワホームはこんな人にピッタリ!
ミサワホームは以下のような人にピッタリだと言えます。
- デザイン性を重視する人
- グッドデザイン賞を連続受賞するなど、デザインに力を入れています。
- モダンでスタイリッシュな外観や内装を求める人に適しています。
- 収納力を求める人
- 「蔵のある家」シリーズで大容量の収納スペースを提供しています。
- 50%以上の収納力アップを実現し、整理整頓が好きな人に向いています。
- 耐震性・防災性能を重視する人
- 高い耐震構造と制振技術を採用しています。
- 災害時のライフライン維持や避難所としての機能も考慮されています。
- 自然との調和を大切にする人
- 木造住宅の良さを活かし、自然を感じられる住まいづくりを提案しています。
- 季節の移ろいを楽しみたい人に適しています。
- 大手ハウスメーカーの安心感を求める人
- 長年の実績と信頼性があり、アフターサービスも充実しています。
- 環境に配慮した住まいを望む人
- ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)対応の商品も提供しています。
まとめ
ミサワホームは、技術革新と高品質な住宅提供を通じて、多様なニーズに応える大手ハウスメーカーです。高い耐震性能や断熱性能、豊富な収納スペースを備えた住まいは、安心・安全な暮らしを実現します。また、デザイン性にも優れ、自然との調和を大切にした住まいづくりが魅力です。
これからの住まい選びにおいて、ミサワホームは信頼できるパートナーとなることでしょう。あなたの理想の住まいを実現するために、ぜひミサワホームの提案を検討してみてはいかがでしょうか。快適で豊かな生活を手に入れる一歩を踏み出してみてください。
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