持つ家の平均床面積変化:節約と快適さのバランスを探る

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「居住性と価格のバランス」は、戸建住宅を検討する際に重要な要素です。 住まいの広さと価格は、快適な生活上で重要なポイントですが、最適なバランスを見つけることは簡単ではありません。

このブログでは、戸建住宅の平均床面積について探求し、コンパクト化する住宅立地の意義について考えてみたいと思います。

地域と価格のバランスを考えることで、より効率的な生活空間を手に入れることはできないかもしれません。

目次

床面積が狭くなっている理由

 床面積が狭くなっている理由は、核家族化と少子化が進み、住宅に求められるスペースが狭まって来ているという世帯事情もありますが、実際の主な要因は建物価格の上昇によるお客様の購買力の限界点は変わらないということではないでしょうか。

要するに比較的裕福な層でも、当然出せる金額には限りがあります。

部材の性能や設備仕様を削れない場合、床面積を狭めることで総額を調整している

 もちろん建て替え不要な高耐久・高性能な住宅であれば、長期的に見てコストが抑えられるという面もあります。

 その為、単に高額な商品ではなく、良い物を提供した結果としての高額化と考えれば、今後も高額化の流れで床面積のコンパクト化は続いていくことが予想されます。

ハウスメーカー別での平均面積

大手住宅メーカーの販売データから、床面積に関する販売傾向をご紹介します。

大手メーカーの平均床面積

  1. 積水ハウス
    • 大手8社の中、積水ハウスは平均床面積が140㎡で最も大きいですが減少傾向
  2. 旭化成ホームズ
    • 平均床面積が138㎡
  3. 三井ホーム
    • 平均床面積は133㎡
  4. ミサワホーム
    • 平均床面積は118㎡
  5. 積水化学工業
    • 平均床面積は118㎡
  6. 住友林業
    • 平均面積は123㎡

エリア別の平均床面積

以下は、2015年度から2020年度の持家2階建ての平均床面積の変化です(単位:㎡)

エリア2015年度2020年度
全国平均126.1㎡
120.7㎡
東北132.8㎡
123.3㎡
北関東127.8㎡
125.5㎡
首都圏119.2㎡
115.8㎡
甲信越130.0㎡
126.7㎡
北陸138.8㎡
129.0㎡
東海129.2㎡
121.8㎡
近畿121.1㎡
116.5㎡
中国124.3㎡
119.8㎡
四国126.0㎡
119.6㎡
九州127.1㎡
122.7㎡

 全国平均では僅か5年間で5.4㎡も縮小している状態です。47都道府県全てでマイナスであり全国的な傾向になっています。

前段でも書いておりますが、要因としては家族人員数の縮小もありますが、この短期間で一気に面積が減っていることを考えると、一次取得の増加に伴って土地から取得する顧客が増え、建物の大きさを犠牲にするケースが増えたことが大きいものと考えられる。

まとめ

 中高年の間で一戸建ての自宅を小ぶりに建て替える人も増えている。子どもの独立などで家族の人数が減ると、狭い方が生活は楽なためということもあります。

 ただし、少子化でコンパクトな住宅の需要は高まったとしても、都市部では、従来型の床面積30~40坪程度の戸建て住宅が減少床面積20坪~30坪の狭小住宅化が増加しています。

 また、郊外では、リモートワーカー向けに、従来型の床面積30~40坪程度の戸建て住宅が主流となっていますが、土地面積が多く確保できれば平屋を選択するお客様も少なくない。

ちなみに日本は、一人当たり住宅床面積についてみても、英独仏に比べ規模が小さい。

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